落ち込んでいても仕方がないので前に進むため、読んでいなかった「キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門」(杉原保史著)を読む。「なんでそれを聞くことがそうなるの?」って講義で腹落ちできなかった部分が理解できたような、少しづつ浸みわたってくる。
スーパーは、キャリアカウンセリングを「自分にとっても満足であり、また、社会にとっても有益であるように、クライエントの自己概念を現実に転ずることを援助する過程」と定義しています。
つまり、キャリアカウンセリングとは、個人が社会にどう参加していくかをクライエントと一緒に考えていくことだとも言えるのです。
そしてほとんどのクライエントは、自分の人生のストーリーに、しばし耳を傾けてほしいと願っています。つまり、相談のやり取りは、たとえ表面的には知的で情報提供的なやり取りにみえるようなものであっても、本質的には非常に情動的なものがあることが多いのです。
(カウンセラーの目的は、相手を理論的に説得し、目の前で提案に従わせることではないということです。相手が鼓動として提案に従うかどかは重要なことではありません。)相手の行動の背後にあって、行動を決定している心の働き方、あるいは生き方がより柔軟に、より立体的に、より拡張的に変化することが重要なのです。
学び多き本でした。